るすしき 留守識
大谷廟堂(おおたに-びょうどう)の護持管理者、またそれにともなう権利のこと。大谷廟堂はもともと親鸞の関東門弟の共有であったが、廟堂の敷地は親鸞の娘覚信尼が寄進し、覚信尼およびその子孫が門弟達の承認のもとで廟堂を直接護持する任に就くこととなった。これが留守識の始まりで、覚信尼の後は覚恵が継ぎ、唯善との留守識の争いを経て覚如が継承した。廟堂が寺院化して本願寺となると住持職化し、世襲された。 →大谷本願寺。