ぜんしゅう
開組とされる菩提達磨(ぼだい-だるま)の名によって達磨宗ともいい、仏の心印を伝える宗旨という意で仏心宗ともいう。 教外(きょうげ)別伝(べつでん)、不立(ふりゅう)文字(もんじ) (経論の言葉によらず、仏のさとりの真髄を心から心へと直接伝えること) を立場とし、坐禅によって自己の心の本性をさとろうとする。 日本には、栄西(えいさい) (「ようさい」 とも読む) が入宋(にっそう)して臨済宗(りんざい-しゅう)を伝え、道元(どうげん)が入宋して曹洞宗(そうとう-しゅう)を伝え、明(みん)の隠元(いんげん)が渡来して黄檗宗(おうばく-しゅう)を伝えた。