そらにもあらず
五神通を具足した四人兄弟の婆羅門(ばらもん)が、各七日後に死期が迫ったのを知り、これを免れようとして、一人は海中、一人は須弥山(しゅみせん)、一人は虚空(こくう)、一人は市中に隠れることにしたが、釈尊はその中の一人の死の報を聞いて、生老(しょうろう)病死(びょうし)の四苦を免れることはできないと説き、この偈をよんだという。 (要集 P.836)