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「御文章」の版間の差分

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

 
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たすけたまへと弥陀をたのむ」と表現されることは、上人の教学の特色である。
 
たすけたまへと弥陀をたのむ」と表現されることは、上人の教学の特色である。
  
 ([[御文章#P--1082|御文章 解説 P.1082]])
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2007年11月21日 (水) 11:01時点における版

( ごぶんしょう )

 本書は、第八代宗主蓮如上人が門弟の要望に応えて、真宗教義の要を平易な消息の 形式で著されたものである。宗祖親鸞聖人の御消息に示唆を得て作られたともいわれ ている。したがって、どんな人にも領解されるように心がくばられ、文章を飾ること もなく、俗語や俗諺までも駆使されている。

 本聖典に収められている五帖八十通の『御文章』は『帖内御文章』ともいい、多数 のなかよりとくに肝要なものを、第九代宗主実如上人のもとで抽出・編集されたもの である。時代別にみると、吉崎時代四十通、河内出口時代七通、山科時代五通、大坂 坊舎時代六通、年紀が記されていないもの二十二通となっていて、教団が飛躍的に拡 大した吉崎時代のものがもっとも多く、上人が一般大衆を精力的に教化されたことが うかがえる。

 全般の内容をみれば、当時の浄土異流や宗門内で盛んに行われていた善知識だのみ 、十劫秘事、口称正因などの異安心や異義を批判しつつ、信心正因・称名報恩という 真宗の正義を明らかにすることに心を砕かれている。とくに「なにの分別もなく口に ただ称名ばかりをとなへたらば、極楽に往生すべきやうにおもへり」という傾向に対 して、他力の信心の重要性が説かれている。また本書の随所に、他力回向の信心を「 たすけたまへと弥陀をたのむ」と表現されることは、上人の教学の特色である。

 (御文章 解説 P.1082)

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

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