操作

トーク

「八万四千の法門」の版間の差分

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

11行目: 11行目:
 
:二万一千の'''愚癡人の根'''には、この根の為の故に、仏は八万四千の治法の根を説きたまえり。この諸の根に随いて、治法を楽説したまえば、次第に菩薩も楽説せり。
 
:二万一千の'''愚癡人の根'''には、この根の為の故に、仏は八万四千の治法の根を説きたまえり。この諸の根に随いて、治法を楽説したまえば、次第に菩薩も楽説せり。
 
二萬一千等分人根。為是根故。佛說八萬四千治法根。隨是諸根。樂說治法次第。菩薩樂說是名樂說無礙智。
 
二萬一千等分人根。為是根故。佛說八萬四千治法根。隨是諸根。樂說治法次第。菩薩樂說是名樂說無礙智。
:二万一千の'''等分人の根'''には、この根の為の故に、仏は八万四千の治法の根を説きたまり。この諸の根に随いて、治法を楽説したまえば、次第に菩薩も楽説せり。これを楽説無礙智と名づく。
+
:二万一千の'''等分人の根'''には、この根の為の故に、仏は八万四千の治法の根を説きたえまり。この諸の根に随いて、治法を楽説したまえば、次第に菩薩も楽説せり。これを楽説無礙智<ref>楽説無礙智。◇衆生のために仏の法を説く時、恐れることなく自由自在に理解させることのできる智慧。</ref>と名づく。
  
 +
 +
----
 +
 +
<references/>
  
 
[[Category:追記]]
 
[[Category:追記]]

2013年9月27日 (金) 22:44時点における版

下記に引用した『大智度諭』二五(『大正蔵』二五・二四七頁)には仏の救済の対象となる機根には、各々二万一千の婬欲人根・瞋恚人根・愚痴人根・等分人根の四種があって、全部で八万四千になるからそれを対治する法も自ずから八万四千の治法根を説くとされる。いずれにせよ無数の煩悩に対して無数の法門が説かれたことを八万四千の法門というのであろう。 [大智度論]


復次二萬一千婬欲人根。為是根故。佛說八萬四千治法根。隨是諸根。樂說治法次第。菩薩樂說

また次ぎに、二万一千の婬欲人の根には、この根の為の故に、仏は八万四千の治法の根を説きたまえり。この諸の根に随いて、治法を楽説したまえば、次第に菩薩も楽説せり。

二萬一千瞋恚人根。為是根故。佛說八萬四千治法根。隨是諸根。樂說治法次第。菩薩樂說

二万一千の瞋恚人の根には、この根の為の故に、仏は八万四千の治法の根を説きたまえり。この諸の根に随いて、治法を楽説したまえば、次第に菩薩も楽説せり。

二萬一千愚癡人根。為是根故。佛說八萬四千治法根。隨是諸根。樂說治法次第。菩薩樂說

二万一千の愚癡人の根には、この根の為の故に、仏は八万四千の治法の根を説きたまえり。この諸の根に随いて、治法を楽説したまえば、次第に菩薩も楽説せり。

二萬一千等分人根。為是根故。佛說八萬四千治法根。隨是諸根。樂說治法次第。菩薩樂說是名樂說無礙智。

二万一千の等分人の根には、この根の為の故に、仏は八万四千の治法の根を説きたえまり。この諸の根に随いて、治法を楽説したまえば、次第に菩薩も楽説せり。これを楽説無礙智[1]と名づく。



  1. 楽説無礙智。◇衆生のために仏の法を説く時、恐れることなく自由自在に理解させることのできる智慧。