「心あるいは定行に堪へざらんものに…」の版間の差分
出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』
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2017年7月31日 (月) 15:37時点における版
こころ あるいは じょうぎょうに たえざらんものに…
通常は「心あるいはつねに施を行じ、広く貧窮を済すくひ、もろもろの苦を免れしめ、世間を利益し、安楽ならしむるに堪へずは…」と読む。(行巻 P.142)
出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社
区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社
区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。
『無量寿如来会』の原文は、
- 心或不堪常行施 広済貧窮免諸苦
- 心或いは常に施を行じ 広く貧窮を済いて諸の苦を免れしめ
- 利益世間使安楽 不成救世之法王
- 世間を利益して安楽ならしむるに堪えずば救世の法王と成らじ (*)
であり、心とは法蔵菩薩の心を指すのであるが、「不成救世之法王」以下を乃至することによって、心の主体を「常行に堪へざらん衆生」であるとされて以下のように読み替えられた。
- 心或不堪常行施 広済貧窮免諸苦
- こころ、あるいは常行に堪へざらんものに施せん。広く貧窮を済ひてもろもろの苦を免れしめ、
利益世間使安楽{乃至}
- 世間を利益して安楽ならしめんと。
このように読み替えることによって、常行の仏道修業に堪ええない凡夫に、無上菩提の因である名号(なんまんだぶ)を施する意(回向)とされた。