「四暴流」の版間の差分

2018年3月21日 (水) 04:43時点における最新版

しぼる

　四流(しる)ともいう。煩悩(ぼんのう)の異名。煩悩は一切の善を押し流すので暴流という。これに四種をあげる。

欲(よく)暴流。欲界(よくかい)五欲の境に執着して起る煩悩。
有(う)暴流。色界(しきかい)・無色界(むしきかい)における見惑(けんわく)と思惑(しわく)。
見(けん)暴流。三界(さんがい)の見惑すなわち誤った見解。
無明(むみょう)暴流。四諦(したい)などに対する無智(むち)。

出典（教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社
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御開山は、

四流とはすなはち四暴流なり。また生・老・病・死なり。(信巻 P.255)

とされて、迷いの果である生・老・病・死をふくめて四暴流を解釈されておられた。

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-（しぼる）
+しぼる
-　<ruby><rb>四流</rb><rp>(</rp><rt>しる</rt><rp>)</rp></ruby>ともいう。<ruby><rb>煩悩</rb><rp>(</rp><rt>ぼんのう</rt><rp>)</rp></ruby>の異名。煩悩は一切の善を押し流すので暴流という。これに四種をあげる。
+　<kana>四流(しる)</kana>ともいう。<kana>煩悩(ぼんのう)</kana>の異名。煩悩は一切の善を押し流すので暴流という。これに四種をあげる。
-*①<ruby><rb>欲</rb><rp>(</rp><rt>よく</rt><rp>)</rp></ruby>暴流。<ruby><rb>欲界</rb><rp>(</rp><rt>よくかい</rt><rp>)</rp></ruby>五欲の境に執着して起る煩悩。
+#<kana>欲(よく)</kana>暴流。<kana>欲界(よくかい)</kana>五欲の境に執着して起る煩悩。
-*②<ruby><rb>有</rb><rp>(</rp><rt>う</rt><rp>)</rp></ruby>暴流。<ruby><rb>色界</rb><rp>(</rp><rt>しきかい</rt><rp>)</rp></ruby>・<ruby><rb>無色界</rb><rp>(</rp><rt>むしきかい</rt><rp>)</rp></ruby>における<ruby><rb>見惑</rb><rp>(</rp><rt>けんわく</rt><rp>)</rp></ruby>と<ruby><rb>思惑</rb><rp>(</rp><rt>しわく</rt><rp>)</rp></ruby>。
+#<kana>有(う)</kana>暴流。<kana>色界(しきかい)</kana>・<kana>無色界(むしきかい)</kana>における<kana>見惑(けんわく)</kana>と<kana>思惑(しわく)</kana>。
-*③<ruby><rb>見</rb><rp>(</rp><rt>けん</rt><rp>)</rp></ruby>暴流。<ruby><rb>三界</rb><rp>(</rp><rt>さんがい</rt><rp>)</rp></ruby>の見惑すなわち誤った見解。
+#<kana>見(けん)</kana>暴流。<kana>三界(さんがい)</kana>の見惑すなわち誤った見解。
-*④<ruby><rb>無明</rb><rp>(</rp><rt>むみょう</rt><rp>)</rp></ruby>暴流。<ruby><rb>四諦</rb><rp>(</rp><rt>したい</rt><rp>)</rp></ruby>などに対する<ruby><rb>無智</rb><rp>(</rp><rt>むち</rt><rp>)</rp></ruby>。
+#<kana>無明(むみょう)</kana>暴流。<kana>四諦(したい)</kana>などに対する<kana>無智(むち)</kana>。
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+御開山は、
+:四流とはすなはち四暴流なり。また生・老・病・死なり。([[信巻末#no78|信巻 P.255]])
+とされて、迷いの果である生・老・病・死をふくめて四暴流を解釈されておられた。
+[[Category:追記]]

「四暴流」の版間の差分

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ（WikiArc）』

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