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「御消息」の版間の差分

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

 
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 「消」は陰気のなくなること。「息」は陽気の生じること。 引いて、その時々のありさま。動静。状況。事情などを知らせる手紙(日本漢語)の意になる。<br />
 
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ごしょうそく 御消息
 
ごしょうそく 御消息
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Ⅰ 消息とは手紙や手紙の形式をとった法語などをいい、これを尊称して御消息という。親鸞の消息は43通が知られ、また、これに示唆を得て記されたといわれる本願寺8代蓮如の御文章がある。→[[〔親鸞聖人御消息〕]]、→[[御文章]]  
 
Ⅰ 消息とは手紙や手紙の形式をとった法語などをいい、これを尊称して御消息という。親鸞の消息は43通が知られ、また、これに示唆を得て記されたといわれる本願寺8代蓮如の御文章がある。→[[〔親鸞聖人御消息〕]]、→[[御文章]]  
  
Ⅱ 宗主が示す手紙形式の文書のこと。本願寺19代本如の『[[御裁断御書]]』や『[[御裁断申明書]]』などはその一例、現在の本願寺派では、門主 (本願寺住職) が、{{DotUL|教義弘通のため、または特定の事項についてその意思を述べるために流布するものとされる。}}(浄土真宗辞典)
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Ⅱ 宗主が示す手紙形式の文書のこと。本願寺19代本如の『[[御裁断御書]]』や『[[御裁断申明書]]』などはその一例、現在の本願寺派では、門主 (本願寺住職) が、{{DotUL|教義弘通のため、または特定の事項についてその'''意思'''を述べるために流布するものとされる。}}(浄土真宗辞典)
 
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 「消」は陰気のなくなること。「息」は陽気の生じること。 引いて、その時々のありさま。動静。状況。事情などを知らせる手紙の意になる。<br />
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 浄土真宗では御開山聖人以来、歴代の法主から門徒に示された教義上の消息文を尊敬語の「ご」をつけてご消息と言い慣わしてきた。<br />
 
 浄土真宗では御開山聖人以来、歴代の法主から門徒に示された教義上の消息文を尊敬語の「ご」をつけてご消息と言い慣わしてきた。<br />
 
なお、蓮如さんが自著を「文」とされたように「お文」([[御文章]])も講中や門徒に対する消息(手紙)である。<br />
 
なお、蓮如さんが自著を「文」とされたように「お文」([[御文章]])も講中や門徒に対する消息(手紙)である。<br />

2023年5月24日 (水) 00:02時点における最新版

ごしょうそく

 お手紙。「御消息」(二)に「薬あり、毒を好めと候ふらんことは、あるべくも候はずとぞ おぼえ候ふ」とある。(消息 P.739),(歎異抄 P.843)

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。

 「消」は陰気のなくなること。「息」は陽気の生じること。 引いて、その時々のありさま。動静。状況。事情などを知らせる手紙(日本漢語)の意になる。

ごしょうそく 御消息

Ⅰ 消息とは手紙や手紙の形式をとった法語などをいい、これを尊称して御消息という。親鸞の消息は43通が知られ、また、これに示唆を得て記されたといわれる本願寺8代蓮如の御文章がある。→〔親鸞聖人御消息〕、→御文章

Ⅱ 宗主が示す手紙形式の文書のこと。本願寺19代本如の『御裁断御書』や『御裁断申明書』などはその一例、現在の本願寺派では、門主 (本願寺住職) が、教義弘通のため、または特定の事項についてその意思を述べるために流布するものとされる。(浄土真宗辞典)

 浄土真宗では御開山聖人以来、歴代の法主から門徒に示された教義上の消息文を尊敬語の「ご」をつけてご消息と言い慣わしてきた。
なお、蓮如さんが自著を「文」とされたように「お文」(御文章)も講中や門徒に対する消息(手紙)である。

御文章
御消息集善性本

○浄土真宗本願寺派宗法
(消息)

第11条 門主は、総局の申達[1]によって、教義の弘通のため、又は特定の事項について意思を宣述するため、消息を発布する。
2 前項の消息の発布は、あらかじめ勧学寮の同意を経なければならない。[1]

  1. 申達とは上位者から下位者へ文書の意味もある。