「往生十因」の版間の差分
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− | 『往生十因』▽ 東大寺(とうだいじ)永観(えいかん)の著。 一巻。 念仏が決定往生の行であることを十種の理由 ( | + | 『往生十因』▽ <kana>東大寺(とうだいじ)</kana><kana>[[永観]](えいかん)</kana>の著。 一巻。 念仏が決定往生の行であることを十種の理由 (因、 |
− | + | :①<kana>広大善根(こうだいぜんごん)</kana>故、 | |
+ | :②<kana>衆罪消滅(しゅざいしょうめつ)</kana>故、 | ||
+ | :③<kana>宿縁(しゅくえん)</kana><kana>深厚(じんこう</kana>)故、 | ||
+ | :④<kana>光明(こうみょう)</kana><kana>摂取(せっしゅ)</kana>故、 | ||
+ | :⑤<kana>聖衆(しょうじゅ)</kana><kana>護持(ごじ)</kana>故、 | ||
+ | :⑥<kana>極楽(ごくらく)</kana><kana>化主(けしゅ)</kana>故、 | ||
+ | :⑦<kana>三業(さんごう)</kana><kana>相応(そうおう)</kana>故、 | ||
+ | :⑧<kana>三昧(さんまい)</kana><kana>発得(ほっとく)</kana>故、 | ||
+ | :⑨<kana>法身(ほっしん)</kana><kana>同体(どうたい)</kana>故、 | ||
+ | :⑩<kana>随順(ずいじゅん)</kana><kana>本願(ほんがん)</kana>故) | ||
+ | をあげて証明し、一心に阿弥陀仏を<kana>称念(しょうねん)</kana>すれば、必ず往生を得ると明かす。 | ||
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+ | 親鸞聖人は『往生十因』を「信巻」(末)の末尾で五逆罪の説明に引文されておられる。法然聖人は南都浄土教を通して善導大師の専修念仏の浄土教に出会ったとされ、『無量寿経釈』において、「補助善導之義者此有七家{中略}五源信六永觀七珍海」(善導の義を補助せば是に七家有り。{中略}五には源信、六には永觀、七には珍海)と、永観の名をあげておられる。『西方指南鈔』などでも『往生十因』中の文を依用されておられる。<br> | ||
+ | なお、親鸞聖人は、同書に説かれる在俗の念仏者である[[教信沙弥]]のごとくありたしとされた、と覚師は『改邪鈔』等に述されている。 | ||
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2023年5月27日 (土) 00:52時点における最新版
おうじょうじゅういん
『往生十因』▽
- ①
広大善根 故、 - ②
衆罪消滅 故、 - ③
宿縁 深厚(じんこう)故、 - ④
光明 摂取 故、 - ⑤
聖衆 護持 故、 - ⑥
極楽 化主 故、 - ⑦
三業 相応 故、 - ⑧
三昧 発得 故、 - ⑨
法身 同体 故、 - ⑩
随順 本願 故)
をあげて証明し、一心に阿弥陀仏を
出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社
区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社
区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。
親鸞聖人は『往生十因』を「信巻」(末)の末尾で五逆罪の説明に引文されておられる。法然聖人は南都浄土教を通して善導大師の専修念仏の浄土教に出会ったとされ、『無量寿経釈』において、「補助善導之義者此有七家{中略}五源信六永觀七珍海」(善導の義を補助せば是に七家有り。{中略}五には源信、六には永觀、七には珍海)と、永観の名をあげておられる。『西方指南鈔』などでも『往生十因』中の文を依用されておられる。
なお、親鸞聖人は、同書に説かれる在俗の念仏者である教信沙弥のごとくありたしとされた、と覚師は『改邪鈔』等に述されている。