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「厭離穢土」の版間の差分

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

 
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:穢を捨て浄を<kana>欣(ねが)</kana>ひ、行に迷ひ信に惑ひ、心昏く識寡く、悪重く障多きもの、ことに如来(釈尊)の[[発遣]]を仰ぎ、かならず最勝の直道に帰して、もつぱらこの行に奉へ、ただこの信を崇めよ。([[WD:Jyo#P--131|註 131]])
 
:穢を捨て浄を<kana>欣(ねが)</kana>ひ、行に迷ひ信に惑ひ、心昏く識寡く、悪重く障多きもの、ことに如来(釈尊)の[[発遣]]を仰ぎ、かならず最勝の直道に帰して、もつぱらこの行に奉へ、ただこの信を崇めよ。([[WD:Jyo#P--131|註 131]])
と穢を捨ての「捨穢忻浄」あるのだが、<br />
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と穢を捨ての「捨穢忻浄」とある。<br />
『愚禿鈔』には、<br />
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『愚禿鈔』には、他力の中の自力の[[横出]]を、<br />
 
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 自利真実について、また二種あり。
 
 自利真実について、また二種あり。
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::聖道門        難行道
 
::聖道門        難行道
 
::竪出         自力
 
::竪出         自力
::竪出とは難行道の教なり、厭離をもつて本とす、自力の心なるがゆゑなり。
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::[[竪出]]とは[[難行道]]の教なり、厭離をもつて本とす、自力の心なるがゆゑなり。
  
 
:二には[[欣求真実]]なり。
 
:二には[[欣求真実]]なり。
 
::浄土門        易行道
 
::浄土門        易行道
 
::横出         他力
 
::横出         他力
::横出とは易行道の教なり、欣求をもつて本とす、なにをもつてのゆゑに、願力によりて生死を厭捨せしむるがゆゑなりと。78、横出の欣求を浄土真宗とされておられた。
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::[[横出]]とは[[易行道]]の教なり、欣求をもつて本とす、なにをもつてのゆゑに、願力によりて生死を厭捨せしむるがゆゑなりと。
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と、他力の中の自力の[[横出]]を釈されておられた。御開山は衆生の側で真実を語ることは無かった。
  
 
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2024年7月10日 (水) 13:20時点における最新版

えんりえど  おんりえど

えんりえど 厭離穢土

 穢土を(いと)いとい離れたいと思うこと。『往生要集』に 「厭離穢土といふは、 それ三界は安きことなし、もつとも厭離すべし」 (七祖 797) とある。 →欣求浄土

「総序」には、

穢を捨て浄を(ねが)ひ、行に迷ひ信に惑ひ、心昏く識寡く、悪重く障多きもの、ことに如来(釈尊)の発遣を仰ぎ、かならず最勝の直道に帰して、もつぱらこの行に奉へ、ただこの信を崇めよ。(註 131)

と穢を捨ての「捨穢忻浄」とある。
『愚禿鈔』には、他力の中の自力の横出を、
【49】
 自利真実について、また二種あり。

一には厭離真実なり。
聖道門        難行道
竪出         自力
竪出とは難行道の教なり、厭離をもつて本とす、自力の心なるがゆゑなり。
二には欣求真実なり。
浄土門        易行道
横出         他力
横出とは易行道の教なり、欣求をもつて本とす、なにをもつてのゆゑに、願力によりて生死を厭捨せしむるがゆゑなりと。
と、他力の中の自力の横出を釈されておられた。御開山は衆生の側で真実を語ることは無かった。