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「三蔵」の版間の差分

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

 
 
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 さんぞう
 
 さんぞう
  
1.仏教聖典の総称。釈尊の教説を集めた<ruby><rb>経蔵</rb><rp>(</rp><rt>きょうぞう</rt><rp>)</rp></ruby>、釈尊が制定された生活規則を集めた<ruby><rb>律蔵</rb><rp>(</rp><rt>りつぞう</rt><rp>)</rp></ruby>、教説を組織体系づけて論述した<ruby><rb>論蔵</rb><rp>(</rp><rt>ろんぞう</rt><rp>)</rp></ruby>をいう。また、小乗の教えを総称して三蔵という場合もある。
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Ⅰ 仏教聖典の総称。釈尊の教説を集めた<kana>経蔵(きょうぞう)</kana>、釈尊が制定された生活規則を集めた<kana>律蔵(りつぞう)</kana>、教説を組織体系づけて論述した<kana>論蔵(ろんぞう)</kana>をいう。また、小乗の教えを総称して三蔵という場合もある。
  
2.経・律・論の三蔵に通じ、経典の翻訳に従事する僧に対する尊称。約経家に大して用いられることが多い。([[大経上#P--3|大経 P.3]], [[正信大意#P--1032|正信大意 P.1032]])
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Ⅱ 経・律・論の三蔵に通じ、経典の翻訳に従事する僧に対する尊称。約経家に大して用いられることが多い。([[大経上#P--3|大経 P.3]], [[正信大意#P--1032|正信大意 P.1032]]、[[十住毘婆沙論 (七祖)#P--3|十住毘婆沙論 P.3]])
  
3.<ruby><rb>声聞</rb><rp>(</rp><rt>しょうもん</rt><rp>)</rp></ruby>蔵・<ruby><rb>縁覚</rb><rp>(</rp><rt>えんがく</rt><rp>)</rp></ruby>蔵・菩薩蔵のこと。三乗のことをいう。→[[三乗]] (さんじょう)。
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Ⅲ <kana>声聞(しょうもん)</kana>蔵・<kana>縁覚(えんがく)</kana>蔵・[[菩薩蔵]]のこと。三乗のことをいう。→[[三乗]] (さんじょう)。
  
4.浄土三部経に説く三種の法門。
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Ⅳ 浄土三部経に説く三種の法門。
:①[[福智蔵]]。『大経』に説く第十八願<ruby><rb>[[弘願]]</rb><rp>(</rp><rt>ぐがん</rt><rp>)</rp></ruby>の教え。福徳と智慧の二<ruby><rb>荘厳</rb><rp>(</rp><rt>しょうごん</rt><rp>)</rp></ruby>をまどかに成就している教え。
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:①[[福智蔵]]。『大経』に説く第十八願<kana>[[弘願]](ぐがん)</kana>の教え。福徳と智慧の二<kana>荘厳(しょうごん)</kana>をまどかに成就している教え。
:②[[福徳蔵]]。『観経』に説く第<ruby><rb>十九</rb><rp>(</rp><rt>じゅうく</rt><rp>)</rp></ruby>願要門の教え。すなわち<ruby><rb>定散</rb><rp>(</rp><rt>じょうさん</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby><rb>諸行</rb><rp>(</rp><rt>しょぎょう</rt><rp>)</rp></ruby>を修めて浄土往生を願う教え。
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:②[[福徳蔵]]。『観経』に説く第<kana>十九(じゅうく)</kana>願要門の教え。すなわち<kana>定散(じょうさん)</kana>の<kana>諸行(しょぎょう)</kana>を修めて浄土往生を願う教え。
:③<ruby><rb>[[功徳蔵]]</rb><rp>(</rp><rt>くどくぞう</rt><rp>)</rp></ruby>。『小経』に説く第二十願真門の教え。自力念仏往生の教え。
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:③<kana>[[功徳蔵]](くどくぞう)</kana>。『小経』に説く第二十願真門の教え。自力念仏往生の教え。
  
 
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[[六三法門]]

2010年4月16日 (金) 20:44時点における最新版

 さんぞう

Ⅰ 仏教聖典の総称。釈尊の教説を集めた経蔵(きょうぞう)、釈尊が制定された生活規則を集めた律蔵(りつぞう)、教説を組織体系づけて論述した論蔵(ろんぞう)をいう。また、小乗の教えを総称して三蔵という場合もある。

Ⅱ 経・律・論の三蔵に通じ、経典の翻訳に従事する僧に対する尊称。約経家に大して用いられることが多い。(大経 P.3, 正信大意 P.1032十住毘婆沙論 P.3)

Ⅲ 声聞(しょうもん)蔵・縁覚(えんがく)蔵・菩薩蔵のこと。三乗のことをいう。→三乗 (さんじょう)。

Ⅳ 浄土三部経に説く三種の法門。

福智蔵。『大経』に説く第十八願弘願(ぐがん)の教え。福徳と智慧の二荘厳(しょうごん)をまどかに成就している教え。
福徳蔵。『観経』に説く第十九(じゅうく)願要門の教え。すなわち定散(じょうさん)諸行(しょぎょう)を修めて浄土往生を願う教え。
功徳蔵(くどくぞう)。『小経』に説く第二十願真門の教え。自力念仏往生の教え。
出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

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