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 [[浄土真宗]]における[[利益]]は、現生において[[正定聚]]の位に入る益と当来における滅度の益との二益であるにもかかわらず、[[信の一念]]に[[正定聚]]の位につくのと同時に[[滅度]]の果を得るとする理解。真宗における[[異安心]]の一。『歎異抄』第15条には
 
 [[浄土真宗]]における[[利益]]は、現生において[[正定聚]]の位に入る益と当来における滅度の益との二益であるにもかかわらず、[[信の一念]]に[[正定聚]]の位につくのと同時に[[滅度]]の果を得るとする理解。真宗における[[異安心]]の一。『歎異抄』第15条には
 
:「[[煩悩具足]]の身をもつて、すでにさとりをひらくといふこと。この条、もつてのほかのことに候ふ」([[歎異抄#no15|歎異抄 P.846]])
 
:「[[煩悩具足]]の身をもつて、すでにさとりをひらくといふこと。この条、もつてのほかのことに候ふ」([[歎異抄#no15|歎異抄 P.846]])
と批判がある。また『御文章』1帖目第4通には正定と滅度とを二益と解すべきことが示されている。→[[安心論題/正定滅度|正定滅度]]。(浄土真宗辞典)
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と批判がある。また『御文章』1帖目第4通([[御文章_(一帖)#P--1089|御文章 P.1089]]) には[[正定聚|正定]]と[[滅度]]とを二益と解すべきことが示されている。→[[安心論題/正定滅度|正定滅度]]。(浄土真宗辞典)
 
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2020年1月21日 (火) 08:42時点における版

いちやく-ほうもん 一益法門

 浄土真宗における利益は、現生において正定聚の位に入る益と当来における滅度の益との二益であるにもかかわらず、信の一念正定聚の位につくのと同時に滅度の果を得るとする理解。真宗における異安心の一。『歎異抄』第15条には

煩悩具足の身をもつて、すでにさとりをひらくといふこと。この条、もつてのほかのことに候ふ」(歎異抄 P.846)

と批判がある。また『御文章』1帖目第4通(御文章 P.1089) には正定滅度とを二益と解すべきことが示されている。→正定滅度。(浄土真宗辞典)

正定滅度