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「択瑛法師」の版間の差分

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(ページの作成:「[http://21dzk.l.u-tokyo.ac.jp/SAT2012/T1969A.47.0210a20.html 『樂邦文類』]<br /> 辨横竪二出 桐江法師擇瑛(弁横竪二出 桐江法師択瑛)<br...」)
(相違点なし)

2018年5月19日 (土) 22:35時点における版

『樂邦文類』

辨横竪二出 桐江法師擇瑛(弁横竪二出 桐江法師択瑛)
桐江の法師択瑛、横竪二出を弁ず。

竪出者。聲聞修四諦。縁覺修十二因縁。菩薩修六度萬行。此渉地位。
竪出とは、声聞は四諦を修し、縁覚は十二因縁を修し、菩薩は六度万行を修してこの地位を渉(わた)る。
譬如及第。須自有才學。又如歴任轉宮。須有功効。
たとへば及第の、すべからく自に才覚あるべきがごとし。また歴任転官のすべからく功効あるがごとし。
横出者。念佛求生淨土。譬如蔭叙功由祖父他力。不問學業有無。
横出とは、念仏して浄土に生ずることを求む。たとへば蔭叙の功は祖父の他力に由り、学業の有無を問わざるがごとし。
又如覃恩普轉。功由國王。不論歴任淺深。
また覃恩[1]、普転して功 国王に由って歴任の浅深を論ぜざるがごとし。
於横出中。有定散二善。故善導和尚立專雜二修。
横出の中において、定散の二善あり。故に善導和尚は専雑二修を立つ。

  1. 覃恩(たんおん):天子が賞賜などの恩恵をほどこすこと。