「譏嫌戒」の版間の差分
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譏嫌戒 きげんかい 機嫌戒 きげんかい
「息世譏嫌戒(そくせ-きげんかい)」といい、世間から僧侶がそしられることを止めるために制定された戒律のこと。「世の譏嫌を息(や)めさせる戒」という意味で、譏は「そしる」、嫌は「きらう」という意味であり「譏嫌」とは、人々から坊主にあるまじきと「そしりきらわれること」である。
『往生大要抄』には、
それに時にのぞみたる譏嫌戒のためばかりに、いさゝか人めをつゝむかたは、わざともさこそあるべき事を、人目をのみ執してま事のかたをもかへり見ず、往生のさはりになるまでに、ひきなさるる事の返々もくちおしき也。(和語灯録#P--427)
と譏嫌戒に固執して本義を見失うことを述べてある。