三法立題
出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』
教
- それ真実の教を顕さば、すなはち『大無量寿経』これなり。
行
- 大行とはすなはち無碍光如来の名を称するなり。
信
- 信別開(信の体は無い。信は行から開く)
- 至心:この至心はすなはちこれ至徳の尊号をその体とせるなり。
- 信楽:すなはち利他回向の至心をもつて信楽の体とするなり。
- 欲生:すなはち真実の信楽をもつて欲生の体とするなり。
- 三心一心
- まことに知んぬ、至心・信楽・欲生、その言異なりといへども、その意これ一つなり。
- 真実の信心はかならず名号を具す。(行である名号から信を開いたので名号を具す。)
- まことに知んぬ、至心・信楽・欲生、その言異なりといへども、その意これ一つなり。
- 三心一心
- 信別開(信の体は無い。信は行から開く)
証
- つつしんで真実の証を顕さば、すなはちこれ利他円満の妙位、無上涅槃の極果なり。
- 教巻で示した教・行・信・証を結す。
- それ真宗の教行信証を案ずれば、如来の大悲回向の利益なり。ゆゑに、もしは因、もしは果、一事として阿弥陀如来の清浄願心の回向成就したまへるところにあらざることあることなし。因、浄なるがゆゑに果また浄なり。知るべしとなり。
- 教巻で示した教・行・信・証を結す。
- 還相回向
- 二つに還相の回向といふは、すなはちこれ利他教化地の益なり。
- 還相回向