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権化の仁

　ごんけのにん。

権化とは仮という意。仁は人に対する親愛を持つ人のこと。衆生を救うために、仮に人の相(すがた)をあらわされた聖者方(権者)という意味。『観経讃』では、
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弥陀・釈迦方便して

　阿難・目連・富楼那・韋提

　達多・闍王・頻婆娑羅

　耆婆・月光・行雨等

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大聖おのおのもろともに

　凡愚底下のつみひとを

　逆悪もらさぬ誓願に

　方便引入せしめけり

と、『観経』に登場する権者の名を列名しておられる。行雨は「信巻」で引かれる『涅槃経の』の雨行大臣のこと。