自力とは、自分ひとりの力の意である。
仏教で使われる場合は、悟りへ到るための修行によって、修得した能力が自分に備わる力を自力という。または、自分の修行によって悟りを開こうとすること。 浄土門においては種々に論じられるが、浄土真宗の場合は、阿弥陀如来の本願力に依らないで、自己の能力によって往生浄土しようとすることを自力という。 大乗菩薩道は、自利と利他を修することで悟りへの道を歩むのであるが、親鸞聖人は、この自利を自力とし利他を他力とされる場合もある。