立撮即行
出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』
りっさつ-そくぎょう
『観経』華座観を釈した『観経疏』にある語。さとりを円満した阿弥陀仏は一座無移亦不動の仏陀である。しかし智慧のゆえに衆生の苦悩を見るに忍びないので、衆生の代表としての韋提希の苦悩を除く為にさとりの座から娑婆世界へ応現したのが『観経』華座観の教説であるとされた。
これを立撮即行(立ちながら撮りてすなはち行く)とされた。和語の「撮」にはつまむといういう意があり、「立撮即行」を昔の布教使は「立ってつまんでとりていく」としていた。