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引文

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

2023年11月26日 (日) 19:58時点における林遊 (トーク | 投稿記録)による版 (ページの作成:「いんもん  『教行証文類』は、全体の7割は経・論・釈からの「引文」で成り立っている。通常は自分の主張のよりどころを...」)

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いんもん

 『教行証文類』は、全体の7割は経・論・釈からの「引文」で成り立っている。通常は自分の主張のよりどころを補強するために他の著書から文を引くことを「引用」といふ。 ところが御開山は単なる文章の引用(自分の論のよりどころなどを補足)ではなく、経・論・釈の文章を用いることで、自らの独自の宗教世界を主張されておられるのであった。これを「引文」といい、この文章の「引文」には{抄要}{乃至}{抄出}{抄要}{略抄}{以上}などとされたり、「引文」の漢文の訓点の付け替えなどによって新しい世界を創作されておられるのであった。ゆえに『教行証文類』では引用ではなく引文といふ。 梯實圓和上は、

 ですからね、ただ書いてあることを書いてあるようにざっと読んだって駄目。あの書いてないところを読んでいかんにゃならんのですね。そういうのが『教行証文類』でございますので、まぁ恐ろしく難しいんです。

と仰っておられた。