能行
出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』
能行/所行 のうぎょう/しょぎょう
能行とは、なんまんだぶを称える行為を、人間の主体的行為(能)として解すること。 所行とは、人間を超えた絶対他者(弥陀)の他力のはたらき(所)ととらえること。→能所
のうぎょう 能行
行ずることをいう。これに対して、行ぜられるものを所行という。なお、本願寺派の宗学では大行の解釈に、大別して名号を称えることとする能行派、称えられる名号とする所行派の二つがある。(浄土真宗辞典)
大別して能行派は石泉派といい所行派を空華派といふ。
一般には所行とは行ぜられる所のものと呼んでいるが、これでは行は人間の側から立つことになるので空華の利井鮮妙師は所行を仏の行ずる所と呼んで仏の働きを顕わす言葉と見られていた。