けだし…むねんは
通常は「けだし心の初生の相を了するをもってなり。しかも初相を知るといふは、いわゆる無念なり」と読む。初生の相は、無始無明の初起、忽然として無明が起こり、真如が妄想へ初めて動きだした相をいう。無念は、虚妄分別を離れ、真如になりきることをいう。 (真巻 P.371)