ごばんのそうたい 五番の相対
『選択集』(七祖 1196) に正行と雑行とを比べ、その得失に5種を挙げたもの。五番の得失ともいう。
- ①親疎対 (正行は阿弥陀仏に親しく、雑行は阿弥陀仏に疎遠であること)、
- ②近遠対 (正行は阿弥陀仏に近づき、雑行は阿弥陀仏から遠ざかること)、
- ③有間無間対 (阿弥陀仏を憶念することについて、正行は間断することがなく、雑行は間断してしまうこと)、
- ④回向不回向対 (正行は往生の因としての回向を用いる必要がなく、雑行は回向を用いなければならないこと)、
- ⑤純雑対 (正行は純正な往生行であり、雑行は邪雑な行であること)
の五。(浄土真宗辞典)
- →四十七対
▲