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五逆

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

ごぎゃく

 五種の重罪のこと。五逆罪ともいい、また無間(むけん)地獄へ堕ちる業因(ごういん)であるから五無間業、五無間ともいう。一般には小乗の五逆をあげて示す。

① 殺父(せっぷ)。父を殺すこと。
② 殺母(せつも)。母を殺すこと。
③ 殺阿羅漢(せつあらかん)。阿羅漢(聖者)を殺すこと。
④ 出仏身血(しゅつぶっしんけつ)。仏の身体を傷つけて出血させること。
⑤ 破和合僧(はわごうそう)。教団の和合一致を破壊し、分裂させること。

大乗の五逆は

① 搭寺を破壊し、経蔵を焼き三宝の財宝を盗むこと。
声聞(しょうもん)・縁覚(えんがく)・大乗の教えをそしること。
③ 出家者の修行を妨げあるいは殺すこと。
④ 小乗の五逆。
因果の道理を信じず、十不善業をすること。
出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

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