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六要鈔

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

ろくようしょう

  十巻。存覚(ぞんかく)上人の著。延文五年(1360)作。親鸞聖人の『教行信証』六巻の註釈書。本願寺では『教行信証』を解読するのに本書を指標とした。

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

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ろくようしょう 六要鈔

 10巻。存覚の著。『教行信証』の最初の註釈書で、延文5年 (正平15・1360) 存覚71歳のときに著された。まず題号について示した後、本文を序分 (総序)、正宗分 (経巻・行巻・信巻・証巻・真仏土巻・化身土巻)、流通分(後序) に分けて、順次解釈している。『教行信証』の基本的註釈書として重視されてきた。古写本に本願寺派本願寺蔵明徳3年慈観書写本、本願寺派本願寺蔵文安4年空覚書写本、興正派興正寺蔵蓮如書写本などがある。(浄土真宗辞典)