品位階次

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ほんい-かいじ

 阿弥陀仏の浄土には『観経』で説かれる九品の階次のような差別はないということ。 (信巻 P.254)
法然聖人は『西方指南抄』下本の問答で、

問。極楽に九品の差別の候事は、阿弥陀仏のかまへたまへる事にて候やらむ。
答。極楽の九品は、弥陀の本願にあらす、四十八願の中になし、これは釈尊の巧言なり。善人悪人一処にむまるといはは、悪業のものとも慢心をおこすへきかゆへに、品位差別をあらせて、善人は上品にすすみ、悪人は下品にくたるなりと、ときたまふなり。いそぎまいりてみるべし。(西方指南抄P.214)

と、いわれていた。御開山は、この法然聖人の意を承けられて「大願清浄の報土には品位階次をいはず」とされたのである。「いそぎまいりてみるべし」とは面白い表現なのだが、浄土は有・無を論ずるものではなく、往くか往かないかが問題なのだということであろう。

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