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性相

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

しょうそう/しょうぞう

Ⅰ.性と相。性とは不変平等絶対の本体、相とは変化差別相対の相状。(真巻 P.345)
Ⅱ.性相学。唯識(ゆいしき)倶舎(くしゃ)の教学のこと。また聖道(しょうどう)諸宗の教学を指す。この場合には「しょうぞう」と読む。(口伝鈔 P.891, 改邪鈔 P.937)
Ⅲ.不変平等絶対の本体 (性) と変化差別相対の相状 (相)。 (選択集 P.1259要集 P.1020)
出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

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しょうそう 性相

(しょう)とは不変平等絶対真実の本体や道理。またそのもの自体。相とは変化差別相対の現象的なすがた、相状。法相宗の解釈では、

① 性はものそれ自体で、相は自体に具わる遍依円の三性(さんしょう)のすがた、
② 性は円成実性の真如(万有の本体)で相は依他起(縁所生)の万法であるとする。

法相宗(唯識宗または倶舎宗をも含む)は諸法の性と相とを研究する学問であるから性相、性相学という。この場合はばあいは「しょうぞう」と読む。 (仏教学辞典より)