無生法忍
出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』
むしょうぼうにん
出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社
区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社
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むしょうぼうにん 無生法忍
梵語 アヌトパッティカ・ダルマ・クシャーンティ(autpattika-dharma-ksānti)の意訳。三法忍の一。無生忍ともいう。真理にかない形相を超えて不生不滅の真実をありのままにさとること。 親鸞は、無生法忍を喜・悟・忍の三忍の徳義を有する他力信心のこととする。また無生法忍を正定聚不退の位とする場合もあり、『浄土和讃』には
とあり、「国宝本」左訓には、
- 「不退の位とまうすなり。かならず
仏 になるべき身となるとなり」(*)
とある。→三忍 (浄土真宗辞典)
御開山は「信巻」真仏弟子釈で、聞名によって菩薩の無生法忍を得ることができるとして、『大経』の第三十四願「聞名得忍の願」を引文されておられる。
第三十四願 聞名得忍の願。
たとひわれ仏を得たらんに、十方無量不可思議の諸仏世界の衆生の類、わが名字を聞きて、菩薩の無生法忍、もろもろの深総持を得ずは、正覚を取らじ」と。{以上} (信巻 P.257)