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無生忍

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

むしょうにん

 【左訓】

①「不退の位とまうすなり。かならず仏(ほとけ)になるべき身となるとなり」(異本)(浄土 P.577) 
②「不退の位なり」(尊号 P.649)

 無生法忍(むしょうぼうにん)の略。→無生法忍

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

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むしょうぼうにん 無生法忍

 梵語アヌトパッティカ・ダルマ・クシャーンティ (anutpattika-dharma-kṣānti) の意訳。三法忍の一。無生忍ともいう。真理にかない形相を超えて不生不滅の真実をありのままにさとること。親鸞は、無生法忍を喜・悟・信の三忍の徳義を有する他力信心のこととする。また、無生忍正定聚 不退の位とする場合もあり、『浄土和讃』には

「念仏のこころをもちてこそ 無生忍にはいりしかば」)(註 577)

とあり、「国宝本」 左訓には

「不退の位とまうすなり。かならず仏になるべき身となるなり」

とある。(浄土真宗辞典)