しょうとくたいし-びょうくつげ 聖徳太子廟窟偈
「廟窟偈」「三骨一廟文」などともいう。聖徳太子を観音、その母を弥陀、妃を勢至の化現と示し、三者を合葬した磯長(しなが)の廟窟への参詣を勧める十行二十句の偈頌(げじゅ)。『上宮太子御記』などに収められている。建仁元年 (1201)、親鸞29歳のとき、六角堂に参篭して得た夢告の偈とする説がある。この偈文から八句を抄出した親鸞の真蹟 (石川県専光寺蔵) が現存する。→六角夢想。(浄土真宗辞典)