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隠顕

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

おんけん

Ⅰ →顕彰隠密(けんしようおんみつ)補註15 (浄文 P.495, 御伝鈔 P.1057)

Ⅱ 文の表に顕れたものと裏に隠れたもの。 善導(ぜんどう)大師の隠顕は、ともに真実の説意で、親鸞聖人が 「化身土文類」 でいわれるような真仮 (真実・方便) を分別する意味ではない。 (散善義 P.454)

Ⅲ ここでは、人に応じて仏のすがたが隠れたり現れたりするという意。 (散善義 P.501)

Ⅳ ここでは、一仏が隠れ退き、他仏が顕れるという意。 (定善義 P.423)

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。

◆ 参照読み込み (transclusion) トーク:隠顕

隠顕という語で経・論・釈の真実と方便を釈された嚆矢は幸西大徳であった。

幸西大徳の隠顕釈
機に浅深あるが故に教に隠顕あり、顕といは浅なり、隠といは深也。浅機は常に多く、深機は希にして難し。故に諸教の機は多く、当教の機は少く、諸行の機は多く、念仏の機は希(まれ)也。又多念の機は多く、一念の機は難(かた)く、化土の機は多く、報土の機は難く、別願の機は多く、一乗の機は難中之難無過此難也。「隠/顕」難中の難、これに過ぎたる難は無けんとなり。

 →幸西大徳の一念義

顕彰隠密