経体
出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』
きょうたい 経体
経典を貫く本質、根本のこと。これに対して経典の主旨・要旨を経宗という。「教巻」には
きょうたい 経体 きょうしゅう 経宗
経宗とは、経典の趣旨、主要点、根本的主張の意。経体とは経典を貫く本質、主質の意。例えば宗は家屋を構成している主要な構成材すなわちうつばり(梁)や柱に喩えられ、体は構成材の本質である木材に喩えられる。例えば天台宗では法華経は因果を宗とし、実相の理を体とする。
真宗では無量寿経は本願を宗とし名号を体とするという。(仏教学辞典)
『論註』には、
- すなはち仏(阿弥陀仏)の名号をもつて経の体となす。(論註 P.49)、(行巻 P.155 で引文)
とある。
「経」について、能詮の言教、所詮の法義と云われる。能詮の言教とは経典の文字であらわされた文章で、所詮の法義とは経の意義内容をいふ。