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経体

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

きょうたい 経体

 経典を貫く本質、根本のこと。これに対して経典の主旨・要旨を経宗という。「教巻」には

「如来の本願を説きて経の宗致とす、すなはち仏の名号をもつて経のとするなり」 (教巻 P.135)

とあり、『大経』の経宗を本願、経体を名号とする。(浄土真宗辞典)

きょうたい 経体 きょうしゅう 経宗

 経宗とは、経典の趣旨、主要点、根本的主張の意。経体とは経典を貫く本質、主質の意。例えば宗は家屋を構成している主要な構成材すなわちうつばり(梁)や柱に喩えられ、体は構成材の本質である木材に喩えられる。例えば天台宗では法華経は因果を宗とし、実相の理を体とする。
真宗では無量寿経は本願を宗とし名号を体とするという。(仏教学辞典)

『論註』には、

すなはち仏(阿弥陀仏)の名号をもつて経の体となす。(論註 P.49)、(行巻 P.155 で引文)

とある。

「経」について、能詮の言教、所詮の法義と云われる。能詮の言教とは経典の文字であらわされた文章で、所詮の法義とは経の意義内容をいふ。