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「正定業」の版間の差分

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

 
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 正しく[[衆生]]の[[往生]]が[[決定]]する業因。[[善導]]大師は[[阿弥陀仏]]の[[浄土]]へ往生する<ruby><rb>行</rb><rp>(</rp><rt>ぎょう</rt><rp>)</rp></ruby>として[[五正行]]をあげ、その中第四の[[称名]]は、[[本願]]の行であるから正定業とされる。→[[五正行]](ごしょうぎょう)、[[助業]](じょごう)。
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 '''正'''しく[[衆生]]の[[往生]]が決'''定'''する'''業'''因。[[善導]]大師は[[阿弥陀仏]]の[[浄土]]へ往生する行として[[五正行]]をあげ、その中第四の[[称名]]は、[[本願]]の行であるから正定業とされる。→[[五正行]](ごしょうぎょう)、[[助業]](じょごう)。
  
 
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'''正定業'''とは、[[hwiki:第十八願文|第十八願]]に選択された〔なんまんだぶ〕を称える行業(行為)である。この本願に選択された「乃至十念」の往生成仏の行法を受けいれた「至心信楽欲生」の信を「信心正因」というのである。ゆえに「真実の信心はかならず名号を具す」([[信巻本#の50|信巻 P.245]])のであった。
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本願名号正定業
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:本願の名号は正定の業なり。
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::本願の名号は、正しく往生の決定する行業である。
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至心信楽願為因
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:至心信楽の願(第十八願)を因とす。
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::その行法を受けいれた第十八願の信心を往生の正因とする。
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成等覚証大涅槃 必至滅度願成就
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:等覚を成り大涅槃を証することは、必至滅度の願(第十一願)成就なり。
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::信を得て如来と等しい徳をいただき、涅槃のさとりに至るのは、第十一願の功である。
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2017年7月1日 (土) 13:19時点における版

しょうじょうごう

 しく衆生往生が決する因。善導大師は阿弥陀仏浄土へ往生する行として五正行をあげ、その中第四の称名は、本願の行であるから正定業とされる。→五正行(ごしょうぎょう)、助業(じょごう)。

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。

正定業とは、第十八願に選択された〔なんまんだぶ〕を称える行業(行為)である。この本願に選択された「乃至十念」の往生成仏の行法を受けいれた「至心信楽欲生」の信を「信心正因」というのである。ゆえに「真実の信心はかならず名号を具す」(信巻 P.245)のであった。

本願名号正定業

本願の名号は正定の業なり。
本願の名号は、正しく往生の決定する行業である。

至心信楽願為因

至心信楽の願(第十八願)を因とす。
その行法を受けいれた第十八願の信心を往生の正因とする。

成等覚証大涅槃 必至滅度願成就

等覚を成り大涅槃を証することは、必至滅度の願(第十一願)成就なり。
信を得て如来と等しい徳をいただき、涅槃のさとりに至るのは、第十一願の功である。