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「機」の版間の差分

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

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*仏が教えを説くにあたり、その教えを受けるべき相手が実在しないために、聖者がかりに受け手として現れている権機と、その教えを受けるべき実在の相手である実機などがある。
 
*仏が教えを説くにあたり、その教えを受けるべき相手が実在しないために、聖者がかりに受け手として現れている権機と、その教えを受けるべき実在の相手である実機などがある。
 
各宗で、その教義に基づいて種々に機を分ける。{─中略─}
 
各宗で、その教義に基づいて種々に機を分ける。{─中略─}
浄土教では、『観無量寿経』の説によって定機(定善の機)と散機(散善の機)とを分け、散機について廃立、助正、傍正の三種を立て、諸行を廃してひたすら念仏一行を修める廃立の義を正機とする。
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浄土教では、『観無量寿経』の説によって[[定機]](定善の機)と[[散機]](散善の機)とを分け、散機について[[廃立]]、[[助正]]、[[傍正]]の三種を立て、諸行を廃してひたすら念仏一行を修める廃立の義を正機とする。([[選択本願念仏集 (七祖)#P--1217|選択集 P.1217]])
なお真宗では、第十八、第十九、第二十の三願に配して正定聚、邪定聚、不定聚の三機を立て、また悪人正機(悪人こそが浄土教の真の対象である)の説を立てる。(仏教学辞典より取意抜粋)
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なお真宗では、第十八、第十九、第二十の三願に配して[[正定聚]]、[[邪定聚]]、[[不定聚]]の三機を立て、また悪人正機(悪人こそが浄土教の真の対象である)の説を立てる。(仏教学辞典より取意抜粋)
 
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2017年10月28日 (土) 10:12時点における版

 仏の教法(きょうぼう)を受けて救われるべきもの。一般に衆生(しゅじょう)、人間のこと。またその素質能力を指す場合もある。→根機(こんき)、補註3

 一般に衆生(しゅじょう)、人間のこと。 ここでは韋提希(いだいけ)を指す。 (定善義 P.424)

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。


縁に遇えば発動する可能性をもつ者の意。仏の教法を受け、その教化をこうむる者の素質能力。また教化の対象となる衆生。 これを法または教と連称して機法、機教という。『法華玄義』巻六上には、機の語義に、

  1. 微 (仏の教化によって発動する微かな善を内にもっている)。
  2. 関 (仏が衆生の素質能力に応じてなす教化、即ち仏の応と相関関係にある)、
  3. 宜 (仏の教化に宜しくかなう)

の三義を挙げる。

機は必ず何らかの根性(根本となる性質。資質)をもつから機根或いは根機といわれ、その種類は千差万別である。機類(機品)は種々な立場から分けられるが、例えば、

  • 善法を修めようとする善機と悪法を修めようとする悪機、
  • 素質能力の高下、利鈍による上機・中機・下機(この三機をさらに上中下に分けて九品之機ともする)、
  • 大乗を信じる大機と小乗を信じる小機、
  • たちどころにさとる頓機と階程を経て漸次にさとる漸機、
  • 直ちに真実の教えを受ける直入の機(直行または直進の機)とまず方便の教えを受けて後に真実の教えを受ける迂廻の機、
  • 現在世の善業のためではなくて過去世に修めた善根の力をかりている冥機と現在世に身にも口にもつとめて善をなす顕機、
  • その教えによってさとらせる真の対象としての正機(正所被の機)と付随的に利益を受ける傍機、
  • 仏が教えを説くにあたり、その教えを受けるべき相手が実在しないために、聖者がかりに受け手として現れている権機と、その教えを受けるべき実在の相手である実機などがある。

各宗で、その教義に基づいて種々に機を分ける。{─中略─} 浄土教では、『観無量寿経』の説によって定機(定善の機)と散機(散善の機)とを分け、散機について廃立助正傍正の三種を立て、諸行を廃してひたすら念仏一行を修める廃立の義を正機とする。(選択集 P.1217) なお真宗では、第十八、第十九、第二十の三願に配して正定聚邪定聚不定聚の三機を立て、また悪人正機(悪人こそが浄土教の真の対象である)の説を立てる。(仏教学辞典より取意抜粋)

六三法門
安心論題/機法一体
『法華玄義』巻六上