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「真実功徳相」の版間の差分

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

 
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 無量寿経(浄土三部経)に説かれた如来浄土の[[功徳]]が、[[真如]]にかなって衆生を救うはたらきをもっていることをいう。([[行巻#P--154|行巻 P.154]])
 
 無量寿経(浄土三部経)に説かれた如来浄土の[[功徳]]が、[[真如]]にかなって衆生を救うはたらきをもっていることをいう。([[行巻#P--154|行巻 P.154]])
  
 真実の功徳の相。[[真如法性]]にかない(<kana>不顚倒(ふてんどう)</kana>)、衆生を浄土に入らしめる(<kana>不虚偽(ふこぎ)</kana>)はたらきをもつ。
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 真実の[[功徳]]の相。[[真如法性]]にかない(<kana>不顚倒(ふてんどう)</kana>)、衆生を浄土に入らしめる(<kana>不虚偽(ふこぎ)</kana>)はたらきをもつ。
  
 
:1.極楽浄土の[[三種の荘厳|三種荘厳]](仏荘厳・菩薩荘厳・国土荘厳)のこと。
 
:1.極楽浄土の[[三種の荘厳|三種荘厳]](仏荘厳・菩薩荘厳・国土荘厳)のこと。
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しんじつ-くどくそう 真実功徳相
 
しんじつ-くどくそう 真実功徳相
  
 『浄土論』(七祖29) に出る語。<kana>真如(しんにょ)</kana><kana>法性(ほっしょう)</kana>にかない (<kana>不顚倒(ふてんどう)</kana>)、 衆生を浄土に入らしめる (<kana>不虚偽(ふこぎ)</kana>) はたらきをもつ。
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 『浄土論』([[浄土論_(七祖)#P--29|浄土論 P.29]]) に出る語。<kana>真如(しんにょ)</kana><kana>法性(ほっしょう)</kana>にかない (<kana>不顚倒(ふてんどう)</kana>)、 衆生を浄土に入らしめる (<kana>不虚偽(ふこぎ)</kana>) はたらきをもつ。
:Ⅰ 極楽浄土の[[三種の荘厳|三種荘厳]]のこと。『論註』には「菩薩の智慧清浄の業より起りて仏事を荘厳す。法性によりて清浄の相に入れり。この法顛倒せず、虚偽ならず、真実の功徳と名づく」 (行巻引文・註159) とある。
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:Ⅰ 極楽浄土の[[三種の荘厳|三種荘厳]]のこと。『論註』には「菩薩の智慧清浄の業より起りて仏事を荘厳す。法性によりて清浄の相に入れり。この法顛倒せず、虚偽ならず、真実の功徳と名づく」 ([[P:159|行巻引文・註159]]) とある。
:Ⅱ 尽十方無礙光如来のこと。『論註』には「如来すなはち真実功徳の相なるをもつてのゆゑに」(行巻引文・註158) とある。
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:Ⅱ 尽十方無礙光如来のこと。『論註』には「如来すなはち真実功徳の相なるをもつてのゆゑに」([[P:158|行巻引文・註158]]) とある。
:Ⅲ 名号のこと。『銘文』には「真実功徳相といふは、真実功徳は誓願の尊号なり、相はかたちといふことばなり」(註652)とある。
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:Ⅲ 名号のこと。『銘文』には「真実功徳相といふは、真実功徳は誓願の尊号なり、相はかたちといふことばなり」([[P:652|註652]])とある。
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『論註』の引文。御開山の[[真実]]の根拠の一。
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2024年11月24日 (日) 14:28時点における最新版

しんじつ-くどくそう

 無量寿経(浄土三部経)に説かれた如来浄土の功徳が、真如にかなって衆生を救うはたらきをもっていることをいう。(行巻 P.154)

 真実の功徳の相。真如法性にかない(不顚倒(ふてんどう))、衆生を浄土に入らしめる(不虚偽(ふこぎ))はたらきをもつ。

1.極楽浄土の三種荘厳(仏荘厳・菩薩荘厳・国土荘厳)のこと。
2.無碍光如来(むげこうにょらい)のこと。
3.南無阿弥陀仏の名号(みょうごう)のこと。
出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。

論註 P.56

しんじつ-くどくそう 真実功徳相

 『浄土論』(浄土論 P.29) に出る語。真如(しんにょ)法性(ほっしょう)にかない (不顚倒(ふてんどう))、 衆生を浄土に入らしめる (不虚偽(ふこぎ)) はたらきをもつ。

Ⅰ 極楽浄土の三種荘厳のこと。『論註』には「菩薩の智慧清浄の業より起りて仏事を荘厳す。法性によりて清浄の相に入れり。この法顛倒せず、虚偽ならず、真実の功徳と名づく」 (行巻引文・註159) とある。
Ⅱ 尽十方無礙光如来のこと。『論註』には「如来すなはち真実功徳の相なるをもつてのゆゑに」(行巻引文・註158) とある。
Ⅲ 名号のこと。『銘文』には「真実功徳相といふは、真実功徳は誓願の尊号なり、相はかたちといふことばなり」(註652)とある。

『論註』の引文。御開山の真実の根拠の一。

「真実功徳相」とは、
二種の功徳あり。
一には有漏の心より生じて法性に順ぜず。
いはゆる凡夫人天の諸善、人天の果報、もしは因もしは果、みなこれ顛倒、みなこれ虚偽なり。このゆゑに不実の功徳と名づく。
二には菩薩の智慧清浄の業より起りて仏事を荘厳す。法性によりて清浄の相に入る。
この法顛倒せず、虚偽ならず。名づけて真実功徳となす。いかんが顛倒せざる。法性によりて二諦に順ずるがゆゑなり。いかんが虚偽ならざる。衆生を摂して畢竟浄に入らしむるがゆゑなり。(論註 P.56)