「十三失」の版間の差分
出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』
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2024年7月25日 (木) 16:14時点における最新版
『往生礼讃』にある雑修の十三失。
御開山は「化巻」要門釈(化巻 P.389)で① ~⑨ を引き⑩ ~⑬ は真門釈(化巻 P.412)で引文されておられる。
もし専を捨てて雑業を修せんとするものは、百は時に希に一二を得、千は時に希に五三を得。なにをもつてのゆゑに、いまし雑縁乱動す、なにをもつてのゆゑに、いまし雑縁乱動す、
- ① 正念を失するによるがゆゑに、
- ② 仏の本願と相応せざるがゆゑに、
- ③ 教と相違せるがゆゑに、
- ④ 仏語に順ぜざるがゆゑに、
- ⑤ 係念相続せざるがゆゑに、
- ⑥ 憶想間断するがゆゑに、
- ⑦ 回願慇重真実ならざるがゆゑに、
- ⑧ 貪瞋諸見の煩悩来り間断するがゆゑに、
- ⑨ 慚愧・懺悔の心あることなきがゆゑに。
{乃至}
- ⑩ また相続してかの仏恩を念報せざるがゆゑに、
- ⑪ 心に軽慢を生じて業行をなすといへども、つねに名利と相応するがゆゑに、
- ⑫ 人我おのづから覆ひて同行善知識に親近せざるがゆゑに、
- ⑬ 楽ひて雑縁に近づきて、往生の正行を自障障他するがゆゑなり。
なお、御開山は「真門釈」では自釈として雑修の失を示しておられた。
【67】 まことに知んぬ、専修にして雑心なるものは大慶喜心を獲ず。ゆゑに宗師(善導)は、
- ⑩ かの仏恩を念報することなし。
- ⑪ 業行をなすといへども心に軽慢を生ず。つねに名利と相応するがゆゑに、
- ⑫ 人我おのづから覆ひて同行・善知識に親近せざるがゆゑに、
- ⑬ 楽(この) みて雑縁に近づきて往生の正行を自障障他するがゆゑに(礼讃)(化巻 P.412)
といへり。