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「五願開示」の版間の差分

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

 
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御開山が八十五歳で著された『如来二種回向文』では、念仏往生の法義を三願で開示されておられた。そして「これらの本誓悲願を、'''選択本願'''と申すなり」と、第十八願を法然聖人の開示された選択本願とみておられたことが判る。
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御開山が八十五歳で著された『如来二種回向文』では、念仏往生の法義を第十七願・第十八願・第十一願の三願で開示されておられた。そして「これらの本誓悲願を、'''選択本願'''と申すなり」と、第十八願を法然聖人の開示された選択本願とみておられたことが判る。
  
  

2023年11月15日 (水) 16:35時点における最新版

御開山が八十五歳で著された『如来二種回向文』では、念仏往生の法義を第十七願・第十八願・第十一願の三願で開示されておられた。そして「これらの本誓悲願を、選択本願と申すなり」と、第十八願を法然聖人の開示された選択本願とみておられたことが判る。


往相の回向につきて、真実の行業あり、真実の信心あり、真実の証果あり。
真実の行業といふは、諸仏称名の悲願(第十七願)にあらはれたり。称名の悲願、『大無量寿経』(上)にのたまはく、「設我得仏 十方世界 無量諸仏 不悉咨嗟 我名者 不取正覚」[文]


真実信心といふは、念仏往生の悲願(第十八願)にあらはれたり。信楽の悲願、『大経』(上)にのたまはく、「設我得仏 十方衆生 至心信楽 欲生我国 乃至十念 若不生者 不取正覚 唯除五逆 誹謗正法」[文]


真実証果といふは、必至滅度の悲願(第十一願)にあらはれたり。証果の悲願、『大経』(上)にのたまはく、「設我得仏 国中人天 不住定聚 必至滅度者 不取正覚」[文]
これらの本誓悲願を、選択本願と申すなり。(二種 P.721