操作

一色一香…

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

2019年10月27日 (日) 19:16時点における林遊 (トーク | 投稿記録)による版

(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)

いっしきいっこう…

 すべてのものはことごとく中道(ちゅうどう)実相(じっそう)の理のあらわれであるという意。 天台(てんだい)大師智顗(ちぎ)の『摩訶止観(まかしかん)』 に見える語。 (要集 P.956)

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。

一色一香無非中道(いっしき-いっこう-むひ-ちゅうどう)(一色一香中道に非ざるは無し)

中道実相の理は、一色一香のごとき些細な存在にも中道の真理が備わっている、ということ。天台宗でいう。
天台宗の智顗は「中論」に基づいて空(存在には自性、実体はない)、仮(ただし空も仮に説かれたことである)、中(空にも仮にもとらわれない立場)の空・仮・中の「三諦円融」を主張し、すべての存在に中道という実相が備わっているという〈一色一香無非中道〉を説いた。(コトバンクなどを参照)