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久遠実成

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

2022年8月17日 (水) 04:03時点における林遊 (トーク | 投稿記録)による版 (ページの作成:「御開山の仏身観は『論註』の<kana>法性(ほっしょう)</kana>・方便の二種<kana>法身(ほっしん)</kana>として阿弥陀仏を領解されて...」)

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御開山の仏身観は『論註』の法性(ほっしょう)・方便の二種法身(ほっしん)として阿弥陀仏を領解されておられる。法性法身とは、さとりそのものである法性真如(しんにょ)を本身とする仏身のことで、それはあらゆる限定を超えた認識を超えたものであり、方便法身とは、「この一如宝海よりかたちをあらはして、法蔵菩薩となのりたまひて、無碍のちかひをおこしたまふをたねとして、阿弥陀仏となりたまふがゆゑに、報身如来と申すなり」(一多 P.690)の阿弥陀如来だとされておられる。「浄土和讃」で、

弥陀成仏のこのかたは
いまに十劫とときたれど 
塵点久遠劫よりも
ひさしき仏とみえたまふ (浄土 P.557)

と、かって学んだ天台の塵点久遠という『法華経』の語を用いて「如来常住 悉有仏性」という大乗仏教の理を示しておられる。