もん-るい
経・論・釈の重要な文章をあつめ、整理したもの。例えば、南宋の宗暁の編纂した『楽邦文類』や親鸞が集めた『教行信証』(くわしくは顕浄土真実教行証文類)などがそれである。自説を説かないで、権威ある経・論・釈の文を編集して、その中に自己の信仰を披瀝するのは、敬虔(けいけん)な信順の態度によるもので、集や抄の名を付けた書も同様の趣意による。(仏教学辞典)
『安楽集』『観経疏』(本文に沙門善導集記とある)、『往生要集』『選択本願念仏集』などは「集」とされている。