『観経』に説かれている三心、至誠心・深心・回向発願心を翻(ひるがえ)して、『大経』の至心・信楽・欲生の三信心をうることを、一心をうるという。
『観経』の三心をえてのちに、〔それを翻して〕『大経』の三信心をうるを一心をうるとは申すなり。このゆゑに『大経』の三信心をえざるをば一心かくると申すなり。この一心かけぬれば真の報土に生れずといふなり。(唯文 P.714)
と、〔それを翻して〕の文を略して云われたのであろう。