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祇樹給孤独園

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ぎじゅきっこどくおん

 舎衛国(コーサラ国の首都。現在のサヘート・マヘートの地と推定される)の西にあった精舎(しょうじゃ)。舎衛国の祇陀(ぎだ)太子が所有する土地を須達(しゅだつ)長者(常に孤独の者に施したので給孤独と称される)が譲り受けて釈尊に献上し、祇陀太子もその地にあった樹を献じたのでこの名がある。(小経 P.121)

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

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略して祇園精舎ともいう。

《孤》とは、両親と死に別れた子を指し孤児の意。《独》とは、主として夫に死に別れたひとり者の寡婦をさす。古代インド社会では、このような孤・独におちいった者は即座に命の糧である食に困窮したのである。そのような孤児・独身に食を給する布施を行ずる長者であったので給孤独長者といわれた。