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もしまさに生れんもの

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

若当生者(もしまさに生れんもの)

彼国衆生 若当生者 皆悉究竟無上菩提 到涅槃処。何以故。若邪定聚 及不定聚 不能了知 建立彼因故。
かの国の衆生、もしまさに生れんもの、みなことごとく無上菩提を究竟し、涅槃の処に到らしめん。なにをもつてのゆゑに。もし邪定聚および不定聚は、かの因を建立せることを了知することあたはざるがゆゑなり。(証巻 P.309) 

 本願正受した者(正定聚)は、当来に間違いなく、確かに浄土に生まれる者という意。

若当生者の当は、已(過去)、今(現在)、当(未来)の当生の意であり、現生において正定聚であるから当生の浄土建立の因を知ることができる。しかし、信無き邪定聚および不定聚の者はこの因を了知できないので涅槃に生ずることはできないとする。
御開山は『如来会』のこの経文の当生者の文に現生正定聚説をみておられたのであろう。(証巻 P.309) 

正定聚
現生正定聚