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三福

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

さんぷく

 『観経』に説かれた散善の行を三種に分類したもの。

世福(せふく)(世俗の善)。父母に孝行を尽し、師長(師や先輩)によく仕え、慈悲心をもち、善行を修めること。
戒福(かいふく)(小乗の善)。仏・法・僧の三宝に帰依し、すべての戒を守って威儀(いぎ)を正すこと。
行福(ぎょうふく)(大乗の善)。菩提心をおこし、大乗経典を読誦(どくじゅ)して浄土往生を願うこと。

定善(じょうぜん)、散善(さんぜん)。

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。

 かの国に生ぜんと欲はんものは、まさに三福を修すべし。一つには父母に孝養し、師長に奉事し、慈心にして殺さず、十善業を修す。二つには三帰を受持し、衆戒を具足し、威儀を犯さず。三つには菩提心を発し、深く因果を信じ大乗を読誦し、行者を勧進す。かくのごときの三事を名づけて浄業とす」と。 (観経 P.92