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付属

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

ふぞく

Ⅰ まかせること。(信巻 P.291)

Ⅱ 釈尊が説法を終ろうとされる時に、説かれた法を後世に伝えるように、対告衆(たいごうしゅ)(釈尊の説法の相手)中の一人もしくは数人に与え託されることを付属という。『大経』は弥勒(みろく)に、『観経』は阿難(あなん)に付属されている。

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

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ふぞく 付属(嘱)

 与え託すこと。委嘱すること。仏が説法の後、対告衆の中の一人、もしくは数人に、教法を後世に伝えるよう託すこと。『大経』は弥勒に、『観経』は阿難付属されている。 →弥勒付属。(浄土真宗辞典)

善導大師は『阿弥陀経』の対告衆である舎利弗について、『法事讃』で、

釈迦如来、身子(舎利弗)に告げた まふは、すなはちこれあまねく苦の衆生に告げたまふなり。(法事讃 P.563)
とされておられた。『阿弥陀経』は「無問自説経」といわれるが舎利弗は苦の衆生の代表者だったのである。