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如来所以…

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にょらいしょい…

 「如来、世に興出したまふゆゑは群萌を(すく)ひ、恵むに真実の利をもつてせんと欲してなり」
『大経』の原文は「如来、無蓋の大悲をもつて三界を矜哀したまふ。世に出興するゆゑは、道教を光闡して、群萌を拯ひ恵むに真実の利をもつてせんと欲してなり」となっている。「道教を光闡して」の語を省略したのは、道教を出世の本意ではない聖道教とみたためであろう。 (尊号 P.671, 一多 P.689,正信大意 P.1026)

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。

原文

如来 以無蓋大悲 矜哀三界。所以出興於世 光闡道教 欲拯群萌 恵以真実之利。
如来、無蓋の大悲をもつて三界を矜哀したまふ。世に出興するゆゑは、道教を光闡して、群萌を拯ひ恵むに真実の利をもつてせんと欲してなり。 (大経 P.9)

「真実の利」とは『無量寿経』流通分に、

仏、弥勒に語りたまはく、「それかの仏の名号を聞くことを得て、歓喜踊躍して乃至一念せんことあらん。まさに知るべし、この人は大利を得とす。すなはちこれ無上の功徳を具足するなりと。」(大経 P.81)

とある大利の名号(なんまんだぶ)のこと。