「法蔵菩薩」の版間の差分
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− | + | 法蔵は梵語ダルマーカラ(dharmākara)の漢訳。<kana>曇摩迦(どんまか)</kana>・<kana>曇摩迦留(どんまかる)</kana>と音写し、法処、作法とも漢訳する。阿弥陀仏の<kana>[[因位]](いんに)</kana>の名、すなわち[[阿弥陀仏]]が<kana>[[世自在王仏]](せじざいおうぶつ)</kana>のもとで本願をたてられた時の名。→[[補註16]]。([[大経上#P--28|大経 P.28]], [[観経#P--99|観経 P.99]],[[持名鈔#P--1001|持名鈔 P.1001]],[[真要鈔#P--969|真要鈔 P.969]],[[御文四#P--1179|御文章 P.1179]]) | |
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2024年1月3日 (水) 19:35時点における最新版
ほうぞうぼさつ
法蔵比丘
法蔵は梵語ダルマーカラ(dharmākara)の漢訳。
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社
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◆ 参照読み込み (transclusion) JDS:法蔵菩薩
ほうぞうぼさつ/法蔵菩薩
阿弥陀仏が菩薩であったときの名前。ⓈDharmākaraⓉchos kyi ’byung gnas。曇摩迦、曇摩迦留などと音写され、法処などとも訳される。また法蔵比丘とも呼ばれる。ⓈDharmākaraは、「法の根源」あるいは「法の堆積」といった意味である。吉蔵は『無量寿経義疏』において「能く仏法の蘊蓄在るが故に法蔵と曰う」(浄全五・六四下/正蔵三七・一二〇下)といい、法蔵の語義を説明する。『無量寿経』には、ある国王が世自在王如来の説法を聞き「無上正真の道意を発し、国を棄て王を捐てて、行じて沙門となる。号づけて法蔵という」(聖典一・二二〇/浄全一・四)とある。法蔵はもと国王であり、出家して法蔵と名のり、後に成仏して阿弥陀仏となる。『無量寿経』上の前半は、この法蔵菩薩が起こした誓願、すなわち四十八願と、法蔵菩薩の修行が主要なテーマである。なお阿弥陀仏の本生説話には、法蔵説話以外の存在が指摘されている。
【資料】藤田宏達『原始浄土思想の研究』(岩波書店、一九七〇)
【執筆者:石田一裕】
インクルード 補註16
補 註 |
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阿弥陀仏 |
往生・真実証・浄土 |
機・衆生 |
具縛の凡愚・屠沽の下類 |
業・宿業 |
正定聚 |
信の一念・聞 |
真実教 |
旃陀羅 |
大行・真実行 |
大信・真実信 |
他力・本願力回向 |
同朋・同行 |
女人・根欠・五障三従 |
方便・隠顕 |
菩薩 |
本願 |
→七祖 補註へ |
16
菩薩とは、梵語ボーディサットヴァ(bodhi-sattva)を音写した語で、
最初期は成仏する以前の修行時代の釈尊を指す言葉であった(釈迦菩薩)。その意味では「さとりに定まった有情」を指すのが元の語義であった。それが大乗仏教になると、意味が拡大されて、出家・在家、男女を問わず、
また、
その願は、それぞれの菩薩によって異なる。それを象徴的に示したのが、普賢の行、観音の慈悲、文殊の
このような願と行とを具する菩薩の典型的なものは、『
そのことから菩薩は、後には総合的に成仏道を歩む修行者という向上的な意味とともに、すでに仏となったものが、衆生救済のために菩薩のすがたをとるという向下的な意味をあわせもつようになった。いわゆる菩薩道とはこのような意味を含むものである。
阿弥陀仏の因位である法蔵菩薩についても、その
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社
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