操作

「あのくたらさんみゃくさんぼだい」の版間の差分

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

 
10行目: 10行目:
 
あのくたら-さんみゃくさんぼだい 阿耨多羅三藐三菩提
 
あのくたら-さんみゃくさんぼだい 阿耨多羅三藐三菩提
  
 梵語アヌッタラ・サムヤック・サンボーディ (anuttara-samyak-saṃbodhi) の音訳。略して<kana>阿耨(あのく)</kana><kana>菩提(ぼだい)</kana>などともいい、無上正等覚・無上正真道・無上正遍知などと意訳する。この上ない仏のさとり、さとりの智慧。『論註』([[行巻#P--191|行巻引文・註 191]]) では阿耨多羅三藐三菩提を無上正遍道とも意訳している。→[[菩提]]。(浄土真宗辞典)
+
 梵語アヌッタラ・サムヤック・サンボーディ (anuttara-samyak-saṃbodhi) の音訳。略して<kana>阿耨(あのく)</kana><kana>菩提(ぼだい)</kana>などともいい、無上正等覚・無上正真道・無上正遍知などと意訳する。この上ない仏のさとり、さとりの智慧。『論註』([[行巻#P--191|行巻引文・註 191]]) では阿耨多羅三藐三菩提を無上正遍{{ULR|道}}とも意訳している。→[[菩提]]。(浄土真宗辞典)
 
}}
 
}}
:→[[道]]
+
:→[[道]](仏のさとり)
 +
 
 +
所依の魏訳の『大無量寿経』には、南無阿弥陀仏とか南無阿弥陀仏と言えの語は無い。異訳の『大阿弥陀経』には『大無量寿経』の霊山現土の段に「頭脳を以て地に著け、南無阿弥陀-三耶三仏檀と言え」とある。<br />
  
 
『大阿弥陀経』<br />
 
『大阿弥陀経』<br />

2024年9月30日 (月) 14:25時点における最新版

阿耨多羅三藐三菩提

 梵語アヌッタラ・サンヤク・サンボーディ(anuttara-samyak-saṃbodhi)の音写。阿耨菩提(あのくぼだい)と略され、無上正等正覚(むじょうしょうとうしょうがく)無上正真道(むじょうしょうしんどう)無上正遍知(むじょうしょうへんち)などと漢訳する。この上ない仏のさとり。(小経 P.127)

~しん「阿耨多羅三藐三菩提心」 菩提心に同じ。

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。

あのくたら-さんみゃくさんぼだい 阿耨多羅三藐三菩提

 梵語アヌッタラ・サムヤック・サンボーディ (anuttara-samyak-saṃbodhi) の音訳。略して阿耨(あのく)菩提(ぼだい)などともいい、無上正等覚・無上正真道・無上正遍知などと意訳する。この上ない仏のさとり、さとりの智慧。『論註』(行巻引文・註 191) では阿耨多羅三藐三菩提を無上正遍とも意訳している。→菩提。(浄土真宗辞典)

(仏のさとり)

所依の魏訳の『大無量寿経』には、南無阿弥陀仏とか南無阿弥陀仏と言えの語は無い。異訳の『大阿弥陀経』には『大無量寿経』の霊山現土の段に「頭脳を以て地に著け、南無阿弥陀-三耶三仏檀と言え」とある。

『大阿弥陀経』

仏言。若起更被袈裟西向拝。当日所没処。爲阿弥陀仏作礼。以頭脳著地言。南無阿弥陀三耶三仏檀。
仏の言く、若(なん)じ起ちて更(ま)た袈裟を被(き)て西に向て拝し、まさに日の所没の処に当りて、阿弥陀仏の爲に礼を作し、頭脳を以て地に著け、南無阿弥陀三耶三仏檀と言え。
南無阿弥陀三耶三仏檀の三耶三仏檀は(samyak-saṃbodhi)の音写であり仏の意。南無阿弥陀仏のこと。