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学階

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

2023年3月14日 (火) 02:42時点における林遊 (トーク | 投稿記録)による版

がっかい

がっかい 学階

 僧侶の学識を示す位階のこと。本願寺派においては、学寮創設にともない一派の宗学や安心を統率する能化(のうけ)1名が置かれて終身その任にあたり、他は所化(しょけ)と称された。初代とされる能化西吟(さいぎん)は学林の所化を統制するために5段階の位階と職制を整えた。三業惑乱の後、能化職は廃され、新たに学階が設置された。まず文政7年 (1824) に複数の勧学職が任じられ、勧学の中から毎年1名が年預勧学となって学林を統括した。翌年には勧学の下に司教、主議、助教、得業の学階が置かれた。天保9年 (1838) には、員外勧学の制度が成立し、高齢などで職務に堪えない勧学は員外勧学とされた。現在の本願寺派の学階は勧学(かんがく)・司教(しきょう)・輔教(ほきょう)・助教(じょきょう)・得業(とくごう)となっている。勧学の中から勧学寮を組織する勧学寮員が任じられ、宗意安心に関する門主の諮問に答え、教義に関する重要事項を審議する。また、安居(あんご)においては、勧学1名が本講師を、司教2名が副講者および典議を、それぞれ毎年交代で担当する。大谷派の学階は正徳5年 (1715) に講師職が置かれたのが始まりで、現在は講師、 嗣講、 擬講、 学師が置かれている。これら以外の各派においてもそれぞれ学階が設けられている。(浄土真宗辞典)