至心発願の願
出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』
ししん-ほつがんのがん 至心発願の願
阿弥陀仏の四十八願の中、第十九願のこと。『大経』第十九願文には
- 「たとひわれ仏を得たらんに、十方の衆生、菩提心を発し、もろもろの功徳を修して、至心発願してわが国に生ぜんと欲せん。寿終るときに臨んで、たとひ大衆と囲繞してその人の前に現ぜずは、正覚を取らじ」(註 18)
と説かれている。親鸞は「化身土巻」冒頭(註 374) にこの願名を標し、さらに第十九願について
- 「すでにして悲願います。 修諸功徳の願と名づく、 また臨終現前の願と名づく、 また現前導生の願と名づく、 また来迎引接の願と名づく、 また至心発願の願と名づくべきなり」 (註 374)
とも述べている。