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徳本

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

とくほん

 もろもろの功徳の根本である名号をさす。ここでは名号を称えること。(大経 P.18)

Ⅰ.本は因の意味、勝れた果徳を得るための因となる善法、善根(ぜんごん)のこと。
Ⅱ.徳は徳号。すべての仏の徳号のもととなる阿弥陀仏の名号(みょうごう)を指す。
Ⅲ. 功徳の本である六波羅蜜のこと。次下の「恩を布き恵を施す」は布施、「道禁を犯すことなかれ」は持戒、「一心」は禅定にあたる。→六波羅蜜 (大経 P.73)
Ⅳ.すぐれた果徳を得るための因となる善根(ぜんごん)。 (讃弥陀偈 P.170要集 P.1164)
出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

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第二十願には、

係念我国 植諸徳本(念をわが国に係け、もろもろの徳本を植ゑて

とある。御開山は、この植諸徳本(もろもろの徳本を植ゑて)の、植ゑての語に称名の功徳を積む自力念仏とみられた。

善本徳本